2017-07-28

西安のローカルフードを食べてきた⑤ 馬嵬驛民俗文化村

馬嵬驛(马嵬驿Mǎwéiyì)は西安の西に位置する興平市にあり、楊貴妃の墓があることで有名。近年は内需拡大のため、国民向けの娯楽施設の建設がすすめられており、この馬嵬驛もその一環と思われます。

この馬嵬驛民俗文化村は、古くからある文化の紹介を目的とした施設になっており、料理や酒、酢、織物、切り絵など、作るところを間近で見学することができます。織物などは体験もできるそうです(たぶん)。もちろん、物の購入できます。

日本ではなかなかお目にかかれないサソリや、ハクナマタ○感の強い丸々としたカブトムシの幼虫なども桶の中にウゴウゴした状態で売っています。ザリガニなんて序の口です。

黒酢か辣油を作る釜

昔の町並みを再現しており、かなり細かいところまで作り込まれています。周辺の集落から古い石臼を集め、道に埋め込んだりと、様々な工夫をしています。

馬嵬驛が繁盛しているので、同じようなコンセプトの施設の開発も各地ですすめられているとか。車で移動中の時も、いくつも開発中の公園やビアガーデン(青島)などを見つけることができました。中には沖縄風に見える施設もありましたが、すぐに沖縄が中国風ということを理解しました。ぱっと見はまさに守礼門とシーサー。

 

ここにもノリノリの羊肉串屋さん。クラブっぽい音楽です。写真では伝わりにくいのが残念です。ペッパ○ランチの店員さんもつけている、透明なマスクを着用していました。

 

豆腐皮 Dòufu pí


これは、豆腐をピラピラに作った食材を麻辣味にしたものです。これだけでも美味しいんですが、小麦粉の生地をクレープ状に焼いたもので包んで食べると、これまたおいしいです。乾燥したものは日本でも手に入ります。それを戻して茹でたり炒めたものを、麺や鍋の具、和え物などにして食べます。

 

热米皮 Rè mi pí


幅広でツルツル、モチモチながら、小麦粉の麺にはない口どけが最高です。味付けは間違いのない麻辣酸。西安の小吃の素晴らしいところは、米粉の料理が充実していることです。その代表格が、この热米皮。

名前に熱とあっても、器に常温の米粉(米のメン)と調味料を入れて、温かいスープをかけ、常温の野菜がのるので、出された時はほとんど常温です。湿度は低いですが、5月でも日中は気温が高い(27℃ほど)ので、食べるには丁度いい温度です。スープも常温以下のものになると、名前が陕西凉皮(Shǎnxī liángpí)になります。いや、なると思っています。違いは温度だけではないかも。陕西は西安のある省。

①の記事で、麺の材料は文字の通り麦限定というお話をしましたが、米のメンを表す単語は『米粉(Mǐfěn)』です。カタカナにするとミーフェン。日本でも食べられているビーフンと近い音です。上新粉などの普通の米粉を表す時も同じ『米粉』です(違う呼び名もありそう)。

ちなみに炊いたお米のことは米饭(Mǐfàn)。もし白米が恋しくなったら、

我想吃米饭(Wǒ xiǎng chī mǐfàn)ごはん食べたい

と伝えてみましょう。

米粉でなく小麦粉で作る凉皮もあります。水の中で生地を揉んだりするので大変そうです。グルテンを抜かないとこういう食感にならないのでしょうか。

 

いかの串焼き屋さんの横にある、串のゴミ箱

この巨大毬栗は私の身長を超える大きさでした。

いか焼きは羊肉串と同じ味付けです。クミンが効いています。このタレ、イカの表面が滑らかなのでよく垂れます。私も服に垂らしました。そのため、お店もタレを受け止めるマットを地面に敷いているのですが、高校生ほどと思われる女の子たちがそのマットに垂らしたタレを一生懸命ティッシュで拭いていて、「そこまでしなくていいのでは!意識高め!」と密かにおばちゃん心を炸裂させるのでした。

時々、囚人が横切る

 

龙井茶 Lóngjǐng chá、碧螺春 Bìluóchūn


左が龙井茶、右が碧螺春です。

お茶を選ぶと、お茶っぱを茶こしに入れて、卓上にある鉢の上でお湯をかけてすすぎ、茶葉をコップに入れて、お湯を注ぎます。お湯の入ったポットはそばに置いてくれているので、飲み進んだら自分でお湯を足します。

肝心の味は忘れてきてしまっているのですが、龙井茶は旨味と程よい渋みが感じられ、そのおかげですっきりと飲むことができます。碧螺春は香りと、とくに甘みが強く感じられたので、後日スーパーでお土産に購入しました。最高級のものではありませんでしたが、やはり上等なものはおいしいです。

龙井茶、碧螺春ともに製法が複雑で、特徴的な形になっています。龙井茶は小さいサーフボードの形、碧螺春は手で丸めてあるためコロコロしています。

お茶を飲める場所からは、歌や曲芸が楽しめる舞台を観ることができます。

 

辣子蒜羊血 Làzǐ suàn yáng xuè


これは、羊の血を固めたものにいつものタレをかけたもの。

にんにくと生姜が効いています。いつも通り赤々としていますが、生の薬味のおかげで、これまでの赤々しいものの中で一番さっぱり食べることができました。辛さも控えめです(慣れすぎたのかもしれません)。

プリンプリンです。タレをたっぷりからめて。

②の記事でご紹介した鴨の血を使った料理もそうでしたが、固まって火の入った血は、それぞれ独特の風味はあるものの、レバーそのものと比べても食べやすく感じます。安心してください。

 

こんなに広くてキレイで美味しくて楽しいのに、外国人、私一人。

 

⑥につづく

関連記事