2017-07-30

西安のローカルフードを食べてきた⑥ 甘い小吃

西安の小吃は、辛くて痺れて酸っぱいものだけではありません。一口食べれば笑顔になること間違いない、甘い小吃も数多くあります。

おかず、主食に引けを取らないバリエーションから、甘い小吃を語らずして西安は語れません。

 

油糕 Yóu gāo


糕は、穀物の粉で作った甘い生地のことで、ケーキと訳せば近いでしょうか。直訳は揚げケーキ。四角く作った生地を包丁でスライスして揚げた、名前の印象に近い形の種類もあるようです。見た目はフレンチトーストのようなものです。

西安で油糕といえば、この丸い餡入りのもの。一番シンプルなタイプは、穀物の粉(小麦粉・米粉・きびの粉など)で作った生地ににナツメやブラウンシュガーを包んでラードで揚げて作ったものです(ラードじゃないこともあるかも)。

写真は小麦粉の生地と米粉の生地のものを一つずつ買ったのですが、今となってはどちらがどちらだったか判別不明です。米粉の方がモチモチしていた気がするので、右が米かも。

この写真のものも、「西安の名物」としか聞いていないのですが、おそらく同じ油糕です。外がカリッとしていて、中の餡に赤、緑、黄色の何かが入っています。おそらく芋か、白い豆の餡です。乾陵からの帰り道のおやつ。

この通り、餡の種類は様々です。

 

柿子饼 Shìzi bǐng


油糕と見た目が似ていますが、生地に柿が使われています。生地からはかすかに柿の香りがします。

餡はブラウンシュガー。トロッと、若干ジャリっとした食感。

一番シンプルな作り方では、熟れた柿を潰してピューレにし、小麦粉を入れて練って餡を包んで揚げます。小豆のアンコも餡にしますし、ブラウンシュガー、ナツメ、ナッツ類、ごまペーストなど、お店によってはかなりの種類が選べます。

この柿子饼は⑤の馬嵬驛民俗文化村で食べたものですが、もう一度④の西安回民街で食べています。(本来の時系列は⑤→④)

色々な餡の種類のものが売られています。味によって、人気の違いがありそう。

こちらの方が生地がふっくら。

 

豌豆黄 Wāndòu huáng


羊羹のようなこの甘味は、えんどう豆、寒天、金木犀の香りのついた砂糖(桂花糖Guìhuā táng)でできています。ナツメの刻んだものが入っていることもわかります。庭に金木犀が生えている方なら、日本でもなんとか作れそう。中国茶と一緒にいただきましょう。

日本の羊羹より寒天が控えめで、えんどう豆のほっくりした食感が楽しめます。

 

もち米にはちみつとナツメらしきのジャムをかけたもの


羊肉泡馍を頼んで、待っている間に頼んだものです。やわらかく粗めについたもち米に、惜しげもなくはちみつとナツメのジャム状のものがかけてありますもち米好きには脳天に響く美味しさです。

 

豆花 Dòuhuā


①でご紹介した豆腐脑の甘い版。台湾のスイーツとしても有名です。中央に滑らかな豆腐、豆を甘く似たもの、タピオカ、でんぷん系のモチ2種類が入っています。ザリガニを食べた後、辛い口をリセットしてくれました。

 

蛋卷 Dàn juǎn


西安の北西にある咸阳(咸陽)市の街中へ凉鱼儿を探しに行った時に、これをかじりながら屋台街を歩きました。蛋が卵、卷が巻くなので、直訳はたまご巻き。

材料は、薄力粉、卵、ベーキングパウダー、牛乳、バター、ゴマ、砂糖と、かなり洋風に感じられます。私たちが食べたものは、バターと牛乳は入っていなかったかもしれません。とても素朴な味です。穴が大きいので、端から大胆にかじると、穴からボロボロ粉を吹くことになります。私は下品を承知で、横から歯ではがすように食べました。ヨ○クモ○クのシガ○ルを彷彿とさせる形状です。

 

山楂卷 Shānzhā juǎn


食べ歩きの強い味方、サンザシロール。日本にある一番近い食べ物はのし梅ですが、のし梅よりも酸味がマイルドで、甘すぎず食べやすいです。なぜ食べ歩きのお供になるのかというと、サンザシの成分が胃液の分泌を促して、消化を促進するそう。中国の猛者たちは、これを片手に屋台を渡り歩き、食べてはかじって次のお店に向かうとか、向かわないとか。実際かじりながら観光しましたが、胃もたれはかなり軽減されました。

 

⑦へつづく 次は果物(水果Shuǐguǒ)です。

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